湯江宿(読み)ゆえしゆく

日本歴史地名大系 「湯江宿」の解説

湯江宿
ゆえしゆく

[現在地名]高来町町名など

江戸時代、長崎路浜通(多良越・諫早街道とも)に置かれた宿駅。街道筋の多良たら越の麓に置かれ、諫早いさはや三宿の一つとされる。諫早まで三里、藤津ふじつ郡多良宿(現佐賀県太良町)まで四里、脇道の同郡竹崎たけざき(現同上)まで三里三町の往還を継立てた(寛政元酉巡見録)。慶安二年(一六四九)の肥前国道法帳に長崎路の肥前佐賀藩領内一四ヵ宿駅の一つとして「湯江村」とみえ、「長崎江之通路、本通宿駅」であった(「泰国院年譜地取」佐賀県立図書館蔵など)。人馬賃銭は元禄一三年(一七〇〇)に多良宿まで本駄賃一四八文・半駄賃一〇〇文、諫早まで本駄賃一〇五文・半駄賃六七文(「深堀定書」成富家文書)、天明三年(一七八三)改定では多良宿まで本馬二五四文・軽尻一六八文・人足一三〇文、諫早まで本馬一七六文・軽尻一一九文・人足八八文、栄昌えいしよう宿(現諫早市)まで本馬一九一文・軽尻一二九文・人足一〇〇文、竹崎まで本馬一四八文・軽尻一〇〇文・人足七二文(諫早日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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