朝日日本歴史人物事典 「源重光」の解説
源重光
生年:延長1(923)
平安中期の公卿。正三位。醍醐天皇皇子の代明親王と右大臣藤原定方の娘の子。賜姓源氏。康保1(964)年参議となり,検非違使別当などを兼務し,正暦2(991)年69歳で権大納言に進んだ。翌年この地位を女婿の権中納言藤原伊周に譲った。「致仕大納言」の呼称はこれによる。病死した翌年,弟保光の建立した松前寺(円明寺)において周忌法要が営まれた。音楽に通じ「重光楽」という曲を作っている。和歌をもよくし勅撰集に数首採られている。平安京の一条大宮の東北に邸宅があった。
(朧谷寿)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報