(読み)メイ

デジタル大辞泉 「溟」の意味・読み・例文・類語

めい【溟】[漢字項目]

[音]メイ(漢) [訓]くらい
小雨が降って暗い。「溟濛めいもう
海。「溟海滄溟そうめい南溟北溟

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「溟」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] メイ
[字訓] くらい・うみ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は冥(めい)。冥に冥暗の意がある。〔説文〕十一上に「小雨、溟溟たるなり」と雨の降る小暗い状態をいうとする。〔玉〕にも「溟(めいもう)、小雨なり」という。滄溟大海、〔荘子、逍遥遊〕の「北冥」は「北溟」。大海の果ては蒼として知るべからず、ゆえに溟の意を以て滄溟といい、大地の四辺を四海()という。

[訓義]
1. くらい、おぐらい、うすぐらい。
2. うみ、うなばら、おおうなばら。
3. 北極を北溟、南極を南溟という。

[古辞書の訓]
名義抄〕滄溟 アヲウナバラ 〔立〕溟 ソラ・ウミ・クラシ

[語系]
溟・冥・暝myengは同声。mong、霧miuなども声義近く、溟の状をいう。

[熟語]
溟煙・溟海・溟溟州溟池溟波溟漠溟渤・溟溟・溟・溟溟沐
[下接語]
雲溟・澳溟・海溟・窮溟巨溟・鴻溟・四溟・清溟・滄溟・大溟・南溟・北溟・杳溟

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