滝川弁三(読み)タキガワ ベンゾウ

20世紀日本人名事典 「滝川弁三」の解説

滝川 弁三
タキガワ ベンゾウ

江戸時代末期〜大正期の実業家 大同マッチ社長;神戸商業会議所会頭;滝川中学校創立者。



生年
嘉永4年11月21日(1851年)

没年
大正14(1925)年1月12日

出生地
長門国豊浦郡長府村(山口県下関市)

別名
幼名=百十郎,武熊

経歴
旧長府藩士。戊辰戦争では報国隊書記兼斥候として北越に出征明治4年京都に出て英学を学び、13年神戸で組合を設立して、マッチ製造を始める。のち独立して滝川燧寸(マッチ)製造所を設立、大正元年東洋燧寸株式会社と改称、昭和2年には東洋、日本、公益の3社協同して大同燧寸会社を設立、社長に就任。この間、神戸商業会議所会頭、貴院議員(多額納税)なども務めた。また晩年は育英事業にも力を注ぎ、私財を投じて滝川中学校を設立した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「滝川弁三」の解説

滝川弁三 たきがわ-べんぞう

1851-1925 明治-大正時代の実業家。
嘉永(かえい)4年11月21日生まれ。明治13年神戸で清燧(せいすい)社を設立し,マッチ製造をはじめ海外輸出につとめる。大正5年社名を東洋燐寸と改名,マッチ王と称される。神戸商業会議所会頭をつとめ,晩年滝川中学を設立。貴族院議員。大正14年1月12日死去。75歳。長門(ながと)(山口県)出身。幼名は百十郎。通称は武熊。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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