滝戸山(読み)たきどやま

日本歴史地名大系 「滝戸山」の解説

滝戸山
たきどやま

甲府盆地の南部、中道町・境川さかいがわ村・芦川あしがわ村の境界にある山で、標高一二二〇・八メートル。中道町を流れる滝戸川境川村を流れる境川の源流部をなし、当山から東の名所みようしよ山と西の日陰ひかげ(一〇二五・三メートル)に続く稜線芦川の分水界となっている。山頂付近にはミズナラの純林があり、また滝戸川沿いの標高五五〇メートル付近にはアオギリ林(県指定自然記念物)がみられ、下流部の中道町中畑なかばたけにはシラカシ林(同上)が生育する。「甲斐国志」に「中畑村ノ東ニ在リ上下向山三村入会山租米十石三斗六升八合貢ス」と記され、江戸時代には上向山かみむこうやま・下向山・中畑三村の入会で、延享五年(一七四八)入山地区の指定、天保一二年(一八四一)芝焼、商売用板取などが禁止されるなど、滝戸川の水源地として守られてきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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