滝戸川
たきどがわ
滝戸山(一二二〇・八メートル)を源流とし、中道町町域を北西に流下、中畑・上向山、下向山の佐久を経て松本付近から屈曲して西流する。豊富村境で七覚川を合せ、同村高部で笛吹川に合流する。流路延長六八キロ、流域面積九・六平方キロ。一級河川。山中に御殿滝とよぶ滝がある。江戸時代は上流の心経寺村、本流域の中畑村・上向山村・下向山村、流末の下曾根村が用水として利用した(中道町史)。文政四年(一八二一)の一札(丹後致敬家文書)にみられるように、関係各村で用水取入れに関する覚が取交わされているが、当川は小川で大雨の時は氾濫し、日照りの時は水不足になったため水争いが頻発した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 