滝房庄(読み)たきふさのしよう

日本歴史地名大系 「滝房庄」の解説

滝房庄
たきふさのしよう

千代川右岸、八坂はつさか山の北側と大路おおろ川の間の平地を占めたとみられる山城石清水いわしみず八幡宮領庄園。庄域などは未詳だが、「因幡志」は江戸時代の蔵田くらだ村の旧名を滝房として当庄について言及しており、また文永一一年(一二七四)七月日の後善法寺宮清処分帳(石清水文書)に当庄の加納としてみえる宮永みやなが保が、大路川南岸の現宮長みやながに比定されることから、蔵田村を中心に江戸時代の蔵田庄付近に成立していたと推定される。承久二年(一二二〇)一二月一〇日の大善法寺祐清譲状(同文書)に「因幡国 滝房庄」とみえ、弟子の修理別当法眼(宝清)に譲られており、奏聞のうえ立券されたことが記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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