漆奉行(読み)ウルシブギョウ

デジタル大辞泉 「漆奉行」の意味・読み・例文・類語

うるし‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【漆奉行】

江戸幕府職名勘定奉行の下で、灯油支給、漆の収納社寺什器じゅうきのことをつかさどった。初め、油奉行と漆奉行は別であったが、のち油奉行が廃止され、漆奉行が兼任したので「油漆奉行」と書くようになり、「うるしぶぎょう」と読んだ。

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精選版 日本国語大辞典 「漆奉行」の意味・読み・例文・類語

うるし‐ぶぎょう‥ブギャウ【漆奉行・油漆奉行】

  1. 〘 名詞 〙 江戸幕府の職制。勘定奉行の支配に属し、灯油の支給、漆の収納および社寺の什器(じゅうき)のことをつかさどった。元祿八年(一六九五)油奉行が廃止され漆奉行が油の事務を兼務したところから、油漆奉行と書いて「うるしぶぎょう」とよませた。
    1. [初出の実例]「漆奉行、大河内善左衛門政憲は本城諸所絵奉行」(出典:徳川実紀‐寛永一六年(1639)是年)

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