デジタル大辞泉 「収納」の意味・読み・例文・類語 しゅう‐のう〔シウナフ〕【収納】 [名](スル)1 中に入れて、しまっておくこと。「たんすに衣類を収納する」「収納家具」2 現金や品物などを受け取っておさめること。国または地方公共団体の会計では、現金を受領することをいう。「国庫に収納する」3 農作物などを取り入れること。[類語]収める・片付ける・含む・入れる・仕舞う・仕舞い込む・蔵ぞうする・収蔵する・格納する・包含する・収録する・収載する・整頓せいとんする・整理する・整える・始末する・かたす す‐のう〔‐ナフ〕【▽収納】 《「しゅのう」の直音表記》税などを取りたてること。「あやしの郡の―などせさせければ」〈宇治拾遺・七〉 しゅ‐のう〔‐ナフ〕【▽収納】 「しゅうのう(収納)」に同じ。〈色葉字類抄〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「収納」の意味・読み・例文・類語 しゅう‐のうシウナフ【収納】 〘 名詞 〙① 政府や領主が領民から年貢などを取りたてて納め入れること。しゅのう。[初出の実例]「収納之時、点二取御年貢内一之条無道也云々」(出典:東寺百合文書‐エ・宝治元年(1247)一〇月二九日・関東下知状案)② 国または地方公共団体の会計で、徴収の結果納入される収入金を出納官吏、日本銀行などが受け入れること。③ 農作物などを取り入れること。しゅのう。〔和蘭字彙(1855‐58)〕④ たなや押し入れなどに、現在不要の物をしまいおさめること。 しゅ‐のう‥ナフ【収納】 〘 名詞 〙 ( 「しゅ」は「収」の呉音 ) =しゅうのう(収納)[初出の実例]「収納大税穀穎并神戸租等数、具録如前」(出典:正倉院文書‐天平二年(730)大倭国正税帳)「賤(あやし)の郡の収納と云事に宛て有ければ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四) す‐のう‥ナフ【収納】 〘 名詞 〙 ( 「しゅのう」の直音表記 ) 年貢その他の税を徴収すること。また、徴収された物品。[初出の実例]「あやしの郡のすなうなどせさせければ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例