ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「潜水カモ類」の意味・わかりやすい解説 潜水カモ類せんすいカモるいdiving ducks カモ目カモ科のスズガモ属 Aythya やアカハシハジロ属 Netta など,潜水して採食する種の総称。アカハシハジロ N. rufina,ホシハジロ,ケワタガモ,シノリガモ,ミコアイサなど,世界に約 35種が分布する。体は水面採餌性カモ類に比べて短く,脚は体の後方についており後趾は平たい。陸上では体を立てて歩き,飛び立つときは水面を助走する。翼を半開きにして潜水し,おもに水底の貝,魚,水草を採餌する。和名は英名の訳で,おもに生活様式でこのグループを分けている。しかし,英名で diving ducksという場合には日本語訳とはやや異なり,アカハシハジロ属とスズガモ属,ウスユキガモ属 Marmaronetta のカモをさす。これらの属と生活様式が似ていても,潜水して採食するほかの属のカモは,遺伝子を調べた研究では,類縁がかなり離れていることが明らかにされている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by