濁す(読み)ニゴス

デジタル大辞泉 「濁す」の意味・読み・例文・類語

にご・す【濁す】

[動サ五(四)]
濁るようにする。濁らせる。「水を―・す」
言葉などをあいまいにする。ごまかす。「口を―・す」
[可能]にごせる
[類語]汚濁濁る白濁混濁

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「濁す」の意味・読み・例文・類語

にご・す【濁】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. にごるようにする。にごらせる。
    1. [初出の実例]「此火打が城のつき池には、堤をつき、水をにごして、人の心をたぶらかす」(出典:平家物語(13C前)七)
    2. 「万庶を哀れんで其の源を澄まし御座せども執し申す人下流を濁(ニゴ)して入道殿に悪し様(さま)に申し入たり」(出典源平盛衰記(14C前)一一)
  3. よくわからないようにぼやかす。あいまいにしてごまかす。
    1. [初出の実例]「辞を濁しながら、偶(ふ)行手を見遣って」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android