火酒(読み)カシュ

デジタル大辞泉 「火酒」の意味・読み・例文・類語

か‐しゅ〔クワ‐〕【火酒】

《火をつけると燃えるところから》ウオツカ・ブランデー・焼酎しょうちゅうなどのアルコール分が多い蒸留酒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「火酒」の意味・読み・例文・類語

ひ‐の‐さけ【火酒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アルコール分が多く、火をつけると燃えるほど強い酒。火酒(かしゅ)
    1. [初出の実例]「さあれ、いま、オロンの、くるしみの、刺すがごと火の酒の、その絃のいたみ泣く」(出典邪宗門(1909)〈北原白秋〉朱の伴奏謀叛)
  3. 特に、肥前国佐賀県長崎県)産の火酒(かしゅ)。〔本朝食鑑(1697)〕

か‐しゅクヮ‥【火酒】

  1. 〘 名詞 〙 アルコール分が多く、火をつけると燃えるほど強い酒。ウオッカウイスキージンなど蒸留酒の類。
    1. [初出の実例]「忌白蘿蔔火酒(〈注〉シャウチュ)房事ヲ」(出典:医案類語(1774)一一)
    2. 「角壜の火酒を取りおろして湯呑につぎ」(出典:つゆのあとさき(1931)〈永井荷風〉九)

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世界大百科事典(旧版)内の火酒の言及

【カシャッサ】より

…正称はアグアルデンテ・デ・カーナ・デ・アスーカル。ピンガpingaともいい,日本では火酒とも書く。16世紀以来ブラジルの社会形成に最も力のあった砂糖産業の副産物として生産され,階層を超えて親しまれてきたこの酒は,ブラジルの国民酒であり,数々の民謡・民話等で民俗的インスピレーションの源泉となっている。…

※「火酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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