点染（読み）てんせん

精選版 日本国語大辞典

てん‐せん【点染】

〘名〙

① そめつけること。

② 画家が彩(いろど)りをつけて描くこと。転じて、文章に潤色すること。

※随筆・玉洲画趣（1790）「自意に任せて点染仕候にて御座候」 〔顔氏家訓‐雑芸〕

③ けがされること。しみをつけること。また、しみ。よごれ。〔杜甫‐八哀詩・故著作郎鄭虔〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【点染】てんせん

そめつける。画く。〔顔氏家訓、雑芸〕武烈太子（梁の元帝の長子）、(ひとへ)に寫眞（肖像画）を能(よ)くす。坐上の客、隨宜（随意）に點染し、ち數人をす。以て孺(どうじゆ)に問ふに、皆姓名を知れり。

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出典　平凡社「普及版 字通」