藤原仲平(読み)ふじわらの なかひら

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原仲平」の解説

藤原仲平 ふじわらの-なかひら

875-945 平安時代中期の公卿(くぎょう)。
貞観(じょうがん)17年生まれ。藤原基経次男。母は人康(さねやす)親王王女延喜(えんぎ)8年(908)参議。のち左大臣にすすみ,没時は正二位。枇杷(びわ)大臣とよばれる。昇進は弟忠平におくれたが,性温和で蓄財にたけたという。伊勢(いせ)と交流し,歌は「古今和歌集」などにはいる。天慶(てんぎょう)8年9月5日死去。71歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藤原仲平の言及

【伊勢】より

…伊勢と温子との仲は睦まじかったらしい。若いころに藤原仲平(のちの枇杷左大臣)との恋愛があり,贈答の作が残る。その後,宇多天皇の寵を受け,皇子を生んだ。…

※「藤原仲平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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