為永春水(初代)(読み)ためなが しゅんすい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「為永春水(初代)」の解説

為永春水(初代) ためなが-しゅんすい

1790-1844* 江戸時代後期の戯作(げさく)者。
寛政2年生まれ。本屋,講釈師などを業とし,式亭三馬,初代柳亭種彦らに師事する。天保(てんぽう)3年「春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)」で人気作家となり,みずから江戸人情本の元祖と称したが,13年天保の改革で,作品が風俗をみだすとして罰せられた。天保14年12月22日死去。54歳。江戸出身。本姓鷦鷯(ささき)(佐々木)。名は貞高。通称は越前屋長次郎。別号に振鷺亭(2代),南仙笑楚満人(2代)など。
格言など】敵にして強(こわ)くなければ,味方にして頼母(たのも)しからず(「春色辰巳園」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android