焙り出す(読み)アブリダス

デジタル大辞泉 「焙り出す」の意味・読み・例文・類語

あぶり‐だ・す【×焙り出す/×炙り出す】

[動サ五(四)]
火であぶって、隠されていた文字や絵を浮き出させる。「火鉢で―・す」
周囲状況、関連する事柄などから推測して、隠されている事実を明らかにする。「地道な捜査事件真相を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「焙り出す」の意味・読み・例文・類語

あぶり‐だ・す【焙出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 火にあぶって、かくれた文字や絵などを映しだす。
    1. [初出の実例]「記憶の紙に炙(アブ)り出(ダ)すのみか」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五)

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