無主(読み)ムシュ

デジタル大辞泉 「無主」の意味・読み・例文・類語

む‐しゅ【無主】

所有者がないこと。また、主体となるものがないこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無主」の意味・読み・例文・類語

む‐しゅ【無主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 所有者がないこと。また、よるべきものがないこと。主体がないこと。
    1. [初出の実例]「其外至于無主荒野之地者、為御庄内」(出典:高野山文書‐仁安三年(1168)一一月・太田庄沙汰人等愁状)
    2. 「無主の形骸、いたづらに徧野せんとき、眼睛(がんぜい)をつくるがごとく」(出典正法眼蔵(1231‐53)行持上)
    3. [その他の文献]〔春秋公羊伝‐宣公三年〕
  3. 世阿彌の能楽論で、芸を体得しきっていないこと。
    1. [初出の実例]「あらゆる物まね、異相の風をのみ習へば、無主(ムシュ)風体に成て、能弱く、見劣りして」(出典:至花道(1420)二曲三体事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「無主」の読み・字形・画数・意味

【無主】むしゆ

主人がいない。

字通「無」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android