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風体 ふうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

風体
ふうてい

歌学用語。ある思想内容や着想 (心) の言語 (詞) による表現行為 (詠歌) の結果得られた一首和歌全体の言語形象 (姿) をいう。「姿」「体」「風姿」などともいい,「幽玄」「有心 (うしん) 」「長 (たけ) 高し」など,美的理念を喚起する姿をさす。「心」「詞」の総合のうえに成り立つ概念。歌合や歌論書でよく用いられる語。『古来風躰抄』『近来風体抄』『正風体抄』など書名にこの語を含む歌論書もある。

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デジタル大辞泉の解説

ふう‐たい【風体】

ふうてい(風体)

ふう‐てい【風体】

身分や職業をうかがわせるような外見上のようす。身なり。ふうたい。「怪しい風体の男」「勤め人らしい風体
和歌・連歌などの表現様式。作品から感じ取られる情趣や、それが言葉に表れている姿。歌風。
能楽で、役柄・曲柄・芸風・風情などをさしていう語。世阿弥の能楽論用語。風姿。

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大辞林 第三版の解説

ふうたい【風体】

ふうてい【風体】

(素性などがうかがわれる)人の様子や身なり。ふうたい。 「怪しい-の男」 「 -ただものにあらず/安愚楽鍋 魯文
和歌・連歌・俳諧で、作品の様式・よみぶり。また、作品全体から生ずる情趣。 「古今より後、その時々の-いささかづつかはりもてゆき/国歌八論」
能楽で、表現様式のこと。芸風。 「内心より-色々に出で来ればなほいよいよ面白くなる也/花鏡」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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