無価(読み)ムカ

デジタル大辞泉 「無価」の意味・読み・例文・類語

む‐か【無価】

値をはかることができないほど貴重なこと。むげ。「何物にも替えがたい無価家宝
代価を必要としないこと。ただであること。
襤褸ぼろを高く売って新しい反物を―でもらいたがるような」〈魯庵社会百面相

む‐げ【無価】

仏語。値のつけられないほどの高い価値があること。貴重なこと。

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精選版 日本国語大辞典 「無価」の意味・読み・例文・類語

む‐か【無価】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 価をつけられないほど貴重であること。
    1. [初出の実例]「重席珍称無価久、三刀夢誤不才酬」(出典田氏家集(892頃)中・拝美濃之後、蒙菅侍郎見視喜遙兼賀州詩草)
    2. [その他の文献]〔抱朴子‐論仙〕
  3. 代価のないこと。ただであること。
    1. [初出の実例]「襤褸を高く売って新らしい反物を無価(ムカ)で貰ひたがる」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有)

む‐げ【無価】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。値段をつけることができないほど高価なこと、または、貴重なこと。むか。
    1. [初出の実例]「諸々の宝の香炉には、無価の香を焚きて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鳥の舞)
    2. [その他の文献]〔法華経‐五百弟子受記品〕

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普及版 字通 「無価」の読み・字形・画数・意味

【無価】むか

無上の価値。

字通「無」の項目を見る

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