無印(読み)ムジルシ

デジタル大辞泉 「無印」の意味・読み・例文・類語

む‐じるし【無印】

しるしがついていないこと。
《予想表に何のしるしもないところから》入賞する見込みのない競馬競輪の馬や選手。「無印の馬が来て大穴となる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無印」の意味・読み・例文・類語

む‐じるし【無印】

  1. 〘 名詞 〙
  2. しるしのついていないこと。
    1. [初出の実例]「提燈を下げて、夫れで無印(ムジルシ)の右の葛籠(つづら)背負ひまして」(出典落語臆病源兵衛(1897)〈三代目柳家小さん〉)
  3. ( 予想表などに何のしるしもないところから ) 特に、競輪や競馬などの予想で、入賞する見込みがないとされる選手や馬。
  4. 金銭などをねだること。遊郭などで、「無心」を隠語化していったもの。
    1. [初出の実例]「たとへどんな無印があってからが何なりとまいらせたくはおもへども」(出典:洒落本・郭中掃除雑編(1777))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android