デジタル大辞泉 「非放射遷移」の意味・読み・例文・類語 ひほうしゃ‐せんい〔ヒハウシヤ‐〕【非放射遷移】 励起された原子や分子が、光(電磁波)の放出を伴わずに元の低エネルギーの状態に遷移すること。並進・回転・振動などの運動エネルギーや格子振動による熱エネルギーに変換されて散逸する。非輻射遷移。無放射遷移。無輻射遷移。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非放射遷移」の意味・わかりやすい解説 非放射遷移ひほうしゃせんいradiationless transition 原子や分子が光の照射,放電,高速粒子の衝突などによってエネルギーの高い状態に励起されたとき,時間とともになんらかの方法でそのエネルギーを失ってもとの状態に戻るが,光 (一般には電磁波) の放射を伴わない場合を特に非放射遷移という。微視的にみれば,励起エネルギーが気体では並進や回転のエネルギーに,固体の場合では格子振動などのエネルギーに転換されて失われる過程である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by