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内部転換 ないぶてんかんinternal conversion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内部転換
ないぶてんかん
internal conversion

励起状態にある原子核基底状態に転移するとき,γ線を放出するかわりに,その核のまわりの軌道電子エネルギーを与え,軌道電子を外に放出する現象。核に近い内殻の軌道の原子ほど内部転換が起る確率が大きい。

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世界大百科事典 第2版の解説

ないぶてんかん【内部転換 internal conversion】

原子核の励起された状態が崩壊してよりエネルギーの低い状態に遷移する場合に,γ線を放出するかわりに,軌道電子をたたき出す現象。一度γ線が放出され,それが電子に吸収されるという二次的な過程として起こるものではなく,γ崩壊とは独立に起こるもので,したがって,その分だけ崩壊定数は大きくなっている。放出される電子のエネルギーは,遷移エネルギーから電子の束縛エネルギーを差し引いたものとなり,γ線のエネルギーよりやや小さくなる。

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世界大百科事典内の内部転換の言及

【原子核】より

… γ線は原子核の励起状態がより低い励起状態,または基底状態へ遷移する際に放射される波長の短い電磁波(光子)である。実際にγ線が放射されるほかに,そのエネルギーがまわりをとりまく電子の一つに吸収され,電子が放出される過程もあり,内部転換と呼ばれている。遷移は放射される電磁波の多重極により電気双極子(E1),電気四重極子(E2),磁気双極子(M1)などのように特徴づけられる。…

※「内部転換」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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