無機繊維(読み)むきせんい(その他表記)inorganic fibre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無機繊維」の意味・わかりやすい解説

無機繊維
むきせんい
inorganic fibre

化学繊維一種無機物を人工的に繊維としたもの。ガラス繊維岩石繊維,スラッグ繊維,金属繊維 (鉄合金,ニッケル・クロム合金,タングステン合金銅合金) などがある。概して耐熱性がよく,防熱,防音などの用途に広く利用されている。近時は複合素材の強化・補強用として用いられ,炭素繊維アルミナ繊維セラミック繊維,シリカ繊維などがつくられており,これらは可撓性があり,耐熱性,耐食性のほか力学特性にもすぐれているため,広範な産業分野での利用が期待される。なお,天然繊維の石綿鉱物繊維と称して特に区別する場合がある。

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化学辞典 第2版 「無機繊維」の解説

無機繊維
ムキセンイ
inorganic fiber

繊維状の無機物質.天然には石綿(アスベスト)がある.呼吸を通して人体に吸収されると肺がんを誘発するため,大きな社会問題になっている.また,アルミナ繊維,炭素繊維ガラス繊維などが人工的につくられ,利用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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