無産(読み)ムサン

精選版 日本国語大辞典 「無産」の意味・読み・例文・類語

む‐さん【無産】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 職業がないこと。定職をもっていないこと。また、その人。無職。
    1. [初出の実例]「廟堂教育の法を設け、無産の民なからしめ」(出典:公議所日誌‐一五中・明治二年(1869)五月)
  3. 財産がないこと。一定のまとまった資産をもっていないこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「徒に有産の輩を覆して無産の難渋に陥れたるに似たれども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)
  4. むさんかいきゅう(無産階級)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android