デジタル大辞泉 「照射食品」の意味・読み・例文・類語 しょうしゃ‐しょくひん〔セウシヤ‐〕【照射食品】 殺菌・殺虫・発芽抑制などのために放射線を照射した食品。法律で規制されており、日本では、昭和47年(1972)ジャガイモの発芽防止用の許可が最初。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「照射食品」の意味・わかりやすい解説 照射食品しょうしゃしょくひん 各種の放射線を照射した食品で,放射線食品とも呼ばれる。現在ではγ線,β線,X線などが使われ,食品の害虫駆除,防腐,保存性の向上などを目的とした研究が進められている。現在,ジャガイモ発芽防止のための照射が 17ヵ国で許可されているのをはじめ,タマネギの発芽防止,穀類の殺虫,香辛料の殺菌などが国により許可されている。日本においては食品衛生法により規制され,現在ジャガイモの発芽防止のみが許可 (1972) されている。北海道士幌農協には大規模照射プレートがあり,年間1万~1万 5000tもの処理がなされている。照射安全基準については,国連食糧農業機関 FAO,世界保健機関 WHO,国際原子力機関 IAEA合同で無条件での健全性が保証されるのは 10kGy (1Mrad) とされている。なお,国際食品規格として,照射食品の規格づくりが進められている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の照射食品の言及 【食品照射】より …食品に放射線をあて,発芽を抑制したり,腐敗微生物の殺菌,食中毒細菌の殺菌,害虫の殺虫などを行って,貯蔵期間の延長をはかる技術。このような放射線処理をされた食品は照射食品と呼ばれる。α線,β線,γ線などの放射線は,生物に対し種々の効果を表す。… ※「照射食品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by