熊蜂(読み)クマバチ

デジタル大辞泉 「熊蜂」の意味・読み・例文・類語

くま‐ばち【熊蜂】

コシブトハナバチ科のハチ。日本産ハナバチ類では最大。体は黒色で、胸部は黄色の毛で覆われる。枯れ木などに穴を掘って巣を作り、中に花粉や蜜を集めて幼虫のえさにする。本州から九州屋久島まで普通にみられる。くまんばち。 春》
スズメバチの俗称。

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精選版 日本国語大辞典 「熊蜂」の意味・読み・例文・類語

くま‐ばち【熊蜂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くま」は大きい意 )
  2. ハチ(膜翅)目コシブトハナバチ科の大形のハチ。体長約二~二・五センチメートル。体はアブに似て幅広く、ふくらんでいる。腹部は黒色で光沢があり、胸部背面は黄色毛が密生する。枯れ木や材木に穴をあけ花粉や蜜を集めて産卵する。春から秋にかけて花の蜜を求めて飛ぶが、集団生活はしない。性質はおとなしいが、昆虫や、ときに鳥さえも追撃するという。南西諸島を除く各地に分布。くまんばち。だいくばち。だんごばち。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「其黒きをもてくま蜂と称し、穴居するによりて穴蜂とす」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)二月)
  3. 昆虫「すずめばち(雀蜂)」の俗称。〔康頼本草(1379‐91頃)〕

くまん‐ばち【熊蜂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昆虫「すずめばち(雀蜂)」の俗称。
    1. [初出の実例]「花折ばすでに其勢くまん蜂」(出典:雑俳・後の花(1738))
  3. 昆虫「くまばち(熊蜂)」の異名

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動植物名よみかた辞典 普及版 「熊蜂」の解説

熊蜂 (クマバチ)

学名Xylocopa appendiculata circumvolans
動物。ミツバチ科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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