日本歴史地名大系 「熊野銅山」の解説 熊野銅山くまのどうざん 三重県:南牟婁郡紀和町熊野銅山熊野銅山とは紀和町を中心とした鉱区と、和歌山県那智勝浦(なちかつうら)町を中心とした鉱区との総称である。紀和町の鉱脈は御浜(みはま)町および北山川・熊野川を挟んで隣接する和歌山県北山村・熊野川(くまのがわ)町に延びている。昭和に入り紀州鉱山として知られる。「紀伊続風土記」に「続紀に大宝三年令紀伊国阿提・飯高・牟婁三郡献銀とあり、今其地詳ならす」、「南牟婁郡誌」に「大宝三年牟婁郡銀を貢すとあるは、蓋し楊枝鉱の産なり」と記され、慶長小判は当町の産金、桃山城・日光東照宮・名古屋城の鯱も当町産の金が使用されたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by