熱水合成(読み)ねっすいごうせい

最新 地学事典 「熱水合成」の解説

ねっすいごうせい
熱水合成

hydrothermal synthesis

約100℃以上の温度および約1気圧より高いH2Oの圧力条件で行われる鉱物合成熱水実験とも。装置には外熱式と内熱式がある。外熱式装置では,test-tube型ボンベ式装置が普及している。ボンベに,水および貴金属管に封入した試料を入れて密閉し,それを電気炉で加熱する。水の量によって圧力を制御。800℃以下,5,000気圧以下が実用範囲。内熱式装置は,高圧容器内に小型加熱装置を挿入したもの。水と試料を封入した貴金属管を加熱装置に保持し,加熱する。耐圧容器の中にHeやArガスをポンプで圧入して高圧を得る。1,600℃,1万気圧まで発生することができ,外圧式装置の実用範囲を超える高温高圧条件での相平衡関係等の実験に適している。

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百科事典マイペディア 「熱水合成」の意味・わかりやすい解説

熱水合成【ねっすいごうせい】

鉱物合成法の一種。耐圧容器中に出発物質を水とともに封じて加熱する方法。1600℃,1万気圧程度が温度,圧力の限度で,800℃以下,5000気圧以下が実用範囲である。工業的には水晶エメラルドルビーなどの単結晶の合成に使われる。この場合は容器内に温度勾配(こうばい)を作り,高温部で原料を溶融し,低温部の結晶核の上で単結晶を成長させる。また天然で鉱物ができる場合の物理的・化学的条件,特に水その他の揮発性物質の役割などを研究するのに重要。
→関連項目合成宝石

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