熱水合成(読み)ねっすいごうせい

百科事典マイペディア 「熱水合成」の意味・わかりやすい解説

熱水合成【ねっすいごうせい】

鉱物合成法の一種。耐圧容器中に出発物質を水とともに封じて加熱する方法。1600℃,1万気圧程度が温度圧力限度で,800℃以下,5000気圧以下が実用範囲である。工業的には水晶エメラルドルビーなどの単結晶の合成に使われる。この場合は容器内に温度勾配(こうばい)を作り,高温部で原料を溶融し,低温部の結晶核の上で単結晶を成長させる。また天然で鉱物ができる場合の物理的・化学的条件,特に水その他の揮発性物質の役割などを研究するのに重要。
→関連項目合成宝石

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