合成宝石(読み)ごうせいほうせき(英語表記)synthetic gems

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

合成宝石
ごうせいほうせき
synthetic gems

シンセチックともいう。人造宝石のうち,天然鉱物の宝石と化学的にも鉱物学的にもまったく同じ特性をもつように製造されたもので,模造宝石 (イミテーション) とは異なる。たとえば合成ルビーは,天然ルビーとまったく同じコランダム (酸化アルミニウム鉱物) を人工的にこしらえたもの。合成宝石は,製造技術がむずかしく作品に芸術的要素を伴う合成エメラルドを除いて,天然宝石に比べ著しく安価である。硬度が高いため工業用研磨材としても用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

合成宝石【ごうせいほうせき】

人工的に合成される宝石・準宝石。天然宝石と同じ組成をもち,物理・化学的性質が同一であり,模造品とは区別される。天然宝石とは包有物・構造線の有無で識別する。おもなものはコランダム(ルビー,サファイア),スピネル,ルチル(金紅石),エメラルド,トルマリン,ダイヤモンド,メノウ,水晶などがあり,現在ではほとんどの宝石が合成可能である。純粋さ・色調で天然宝石にまさるものもあり,軸受用の人工サファイアのように工業的に利用されるものも少なくない。製造方法では,原料を落下させながら溶融し受台上に結晶を成長させる火炎溶融法が最も一般的で,合成コランダムなどの製造に用いられるが,そのほか水晶の合成に利用される熱水法(熱水合成),キュービック・ジルコニアをつくる冷却るつぼ法などがある。
→関連項目サファイア人工鉱物宝石

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世界大百科事典内の合成宝石の言及

【宝石】より

…高い需要に対して,その供給は天然産という,人為的にはいかんともし難い自然の摂理に左右されるため,高い価値を生じる。それゆえ,天然宝石と成分,結晶や諸特性がまったく同じ人工結晶,つまり合成宝石がつくられても,その価値は人為的な再現性が可能なため,天然石よりもはるかに低い評価となる。
[宝石の分類]
 宝石はさらに財宝としてもしくは宝飾として高く評価される貴石precious stoneと,それらよりも評価の低い半貴石semi‐precious stoneとに二大別される。…

※「合成宝石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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