熱海楠細工

デジタル大辞泉プラス 「熱海楠細工」の解説

熱海楠細工

静岡県熱海市で生産される、クスノキ原材料とする木工芸品。“楠細工”は「くすざいく」と読む。天保年間、熱海不動沢で巨大なクスノキが倒れ、その木目の美しさに気づいた村人たちが、伊豆に豊富なクスノキ材を利用して日用品を生産するようになったのが起源と伝わる。その後、温泉客向けの小物などの製造も始まり、昭和時代の前半には30以上の生産業者があった。現在はその数も減ったが、静岡県郷土工芸品に指定され、伝統技術を活かした文箱飾り棚などが製造されている。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「熱海楠細工」の解説

熱海楠細工[木工]
あたみくすのきざいく

東海地方、静岡県の地域ブランド
熱海市で製作されている。江戸時代後期の1837(天保8)年、台風で倒れた楠の巨木の木目が大変美しかったことから、村人がその木で日用品をつくった。それが熱海楠細工の起源。その後、温泉湯治客の間で評判となり、大きな箪笥をはじめ煙草盆などの小物まで製作されるようになった。天然漆で仕上げられる。静岡県郷土工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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