燃え出づ(読み)モエイズ

デジタル大辞泉 「燃え出づ」の意味・読み・例文・類語

もえ‐い・ず〔‐いづ〕【燃え出づ】

[動ダ下二]燃えはじめる。また、燃えて外に現れる。
猛火俄に―・で」〈太平記一一

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精選版 日本国語大辞典 「燃え出づ」の意味・読み・例文・類語

もえ‐い・ず‥いづ【燃出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. 燃え始める。燃えて外にあらわれる。
    1. [初出の実例]「相互に寄近付んとする処に、猛火俄に燃出(モヘい)て」(出典:太平記(14C後)一一)
  3. 感情などが炎が燃えるように激しく生じる。恋の思いがはげしくふすぼる。
    1. [初出の実例]「つねにおもひを たきものの ひとりひとりも もえいでなまし」(出典:多武峰少将物語(10C中))
  4. 鮮やかな色彩などが、はなやかな感じであらわれる。
    1. [初出の実例]「只襟元より燃(モ)え出(イ)づる何の模様半襟かが、すぐ甲野さんの眼に着いた」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉五)

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