最新 地学事典 「燕山運動」の解説
イエンシャンうんどう
燕山運動
Yanshanian movement
燕山運動は北京北方の燕山で発見されたジュラ系と白亜系の間の傾斜不整合に基づくが,中国東部の環太平洋地域およびテチス地域の一部でジュラ紀から白亜紀にかけて起こった大規模な褶曲・断層および珪長質~中性の火山深成活動で特徴づけられる。中生代後期を中心とした同様の変動はシホテアリン・朝鮮半島・西南日本内帯,さらには北米太平洋岸にも知られている。燕山運動は太平洋側に向かって,またチベット地域でより強くなっており,太平洋プレートの活動とインドとユーラシアのプレートの衝突に関係している。中国東部における鉱床形成にとって最も重要な時期である。中国東部では海成ジュラ~白亜系が欠如していることから,運動の時期の年代論に問題があるが,おもな褶曲期は三つ(あるいは五つ)の段階に区分されている。
執筆者:徳岡 隆夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

