爆発的噴火(読み)ばくはつてきふんか(その他表記)explosive eruption

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「爆発的噴火」の意味・わかりやすい解説

爆発的噴火
ばくはつてきふんか
explosive eruption

火山噴火のうち,火山ガスの急激な膨張,および多量の火山砕屑物噴出を伴う現象火山爆発ともいう。マグマが比較的浅い場所に到達したとき,マグマ中に溶け込んでいた揮発性成分(特に水)が急激に気体となり膨張して破裂することがおもな原因と考えられる。マグマが地下水と接したときに大量の水蒸気が発生して起こる水蒸気爆発はこの一種。安山岩質やデイサイト石英安山岩)質の火山では,マグマの流動性が悪く揮発性成分が抜けないまま浅い場所まで運ばれるため,しばしば発生する。爆発音は数百km以上も伝わることがある。また落下物が広範囲に及び,大きな被害が出ることが多い。プリニー式噴火ブルカノ式噴火はこの例。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む