爪白村(読み)つまじろむら

日本歴史地名大系 「爪白村」の解説

爪白村
つまじろむら

[現在地名]土佐清水市爪白

東を千尋ちひろ岬、西をしろノ岬に挟まれた湾の奥、竜串たつくし西方に位置する海に面した村で、地先に弁天べんてん島が浮ぶ。「土佐州郡志」は「東南接海、西限川口、北限三崎、東西五町許南北八町許、戸凡十七」と記す。

天正一八年(一五九〇)の爪白之村地検帳によれば検地面積一〇町六反余、屋敷数一七、うち居屋敷八。屋敷のうちには覚夢かくむ寺が含まれる。御直分・散田大半を占める。慶長二年(一五九七)の秦氏政事記(蠧簡集)には「爪白 塩浜有御直分」とみえる。江戸時代には元禄地払帳によると本田高一〇七石余で三浦助三良ほか一名の知行、新田高二石余で貢物地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報