片辺(読み)カタホトリ

デジタル大辞泉 「片辺」の意味・読み・例文・類語

かた‐ほとり【片辺/辺】

かたすみ。周辺近辺
嵐山へ着き、渡月橋の―まで来たわれわれ一行は」〈三島金閣寺
都から遠く離れた所。片田舎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「片辺」の意味・読み・例文・類語

かた‐ほとり【片辺・偏辺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 都から遠く離れたへんぴな所。かたいなか。かたへんど。また都からちょっとはずれたさびしい所。かたつほとり。
    1. [初出の実例]「都へ御上候へ。かたほとりにおもひあてまゐらする事候」(出典:平家物語(13C前)一二)
  3. かたすみ。人目につかない所。
    1. [初出の実例]「西山、東山のかたほとりについて、にげかくれさせ給へり」(出典:平家物語(13C前)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android