デジタル大辞泉 「牛を馬に乗り換える」の意味・読み・例文・類語 牛うしを馬うまに乗のり換かえる 歩みの遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるように、不利なほうをやめて好都合なほうに便乗することのたとえ。⇔馬を牛に乗り換える。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「牛を馬に乗り換える」の意味・読み・例文・類語 うし【牛】 を 馬(うま)に乗(の)り替(か)える ( 遅い牛を捨てて、速い馬に乗り替えるというところから ) 劣ったほうを捨ててすぐれたほうにつくことのたとえ。好都合なほうに便乗すること。牛売って馬を買う。⇔馬を牛に乗り替える。[初出の実例]「牛(ウシ)を馬にぞのりかへにける 武家にてて知行給る御百性〈還跡〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ことわざを知る辞典 「牛を馬に乗り換える」の解説 牛を馬に乗り換える 劣った手段を優れた手段に替える。また、自分にとって都合のよいもの、あるいは好ましいものに替える。 [使用例] 妾わたしん処とこの亭主を御覧な、稼ぐことを知らないで朝から晩まで碌々食くう物ものもあてがわないで遊んでばかり居るから、牛を馬に乗り替えるつもりだからお前もその気になって、末長く〈略〉添い遂げようねえ[三代目三遊亭円遊*落語・不貞妻|1892] [解説] 一般に、遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるところからとされています。しかし、それだけでなく、牛には「暗がりから牛を引き出す」のように愚鈍なイメージがあり、馬には「千里の馬はあれど一人の伯楽は無し」や「馬に道をまかす」のように俊敏で、知恵まで感じさせるものがあります。なお、用例では、連れ合いと別れ、別の異性に乗り換えるものが比較的多く見られます。 [類句] 牛売って馬を買う 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報