牛ヶ首神社(読み)うしがくびじんじや

日本歴史地名大系 「牛ヶ首神社」の解説

牛ヶ首神社
うしがくびじんじや

[現在地名]富山市百塚

旧村社。祭神は天照皇大神・豊受大神。寛永元年(一六二四)着工の牛ヶ首用水(古江)開削工事鎮守として、同三年に八ヶ山久安きゆうあん寺の南に加賀藩により建てられた神明社が前身とされる。承応三年(一六五四)牛ヶ首用水のしん江分流に際して、富山藩により新江しんえ明神が祀られ、当社は古江ふるえ明神と称された。一方百塚ひやくづか築城計画により、古江明神は現在地の百塚に移転。「越中国式内等旧社記」に百塚神明社として駒見まみ郷百塚村に鎮座、旧社也とある。明治四二年(一九〇九)に新江明神を合祀して牛ヶ首神社と改称。「越中旧事記」に「牛か首祭礼とて毎年八月十六日相撲あり、抑この祭礼は四万石用水の祭りとて、そのかみ山本与四兵衛と云うもの此用水をいたし、上下四万石の田にかかるとなり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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