牛山清四郎(読み)ウシヤマ セイシロウ

20世紀日本人名事典 「牛山清四郎」の解説

牛山 清四郎
ウシヤマ セイシロウ

明治〜昭和期のジャーナリスト信濃日報」主筆



生年
元治2年1月28日(1865年)

没年
昭和14(1939)年5月9日

出生地
信濃国諏訪郡豊田村(長野県諏訪市)

経歴
長野県松本の私塾で英語・漢学を修めたのち上京。明治23年東京築地の聖保羅教会の牧師ウイリアムから洗礼を受けてキリスト教徒となり、帰郷して伝道に従事した。35年ジャーナリスト・評論家の山路愛山の薦めで「信濃毎日新聞」社に入社。38年日露戦争後の講和条約に不満を感じた民衆が日比谷焼打事件を起こすと、同紙に「戒厳日記」を掲載して民衆支持にまわり、そのために重謹慎30日の処分を受けた。40年保科百助らとともに「信濃公論」を創刊。同誌が43年に廃刊となったのちは「信越新聞」などで原稿を執筆し、大正7年松本の「信濃日報」の主筆に迎えられた。その後、国立公園協会の機関誌「中部山岳」の編集に当たった。郷土史や易学にも詳しく、「古代信濃の交通」「周易の研究概論」などの著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「牛山清四郎」の解説

牛山清四郎 うしやま-せいしろう

1865-1939 明治-昭和時代前期のジャーナリスト。
元治2年1月28日生まれ。明治23年東京築地の聖パウロ教会で受洗し,郷里の長野県内で伝道。35年山路愛山の推薦で信濃(しなの)毎日新聞に入社。大正9年「信濃日報」の主筆となる。昭和14年5月9日死去。75歳。筆名は雪鞋(せつあい)。著作に「古代信濃の交通」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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