牛草(読み)うしくさ

精選版 日本国語大辞典 「牛草」の意味・読み・例文・類語

うし‐くさ【牛草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. イネ科一年草本州、四国、九州の山野、田のあぜなどに生える。高さ一五~三〇センチメートル。多くの枝を出して大きな株を作る。葉は長さ約三センチメートルのやや幅広い線形で、下はさや形となり茎を包む。夏~秋に葉腋(ようえき)から約三センチメートルの円柱状の穂を出し紫赤色の花をつける。〔日本植物名彙(1884)〕
  3. 植物「にわやなぎ(庭柳)」の異名。〔本草和名(918頃)〕
  4. 植物「せんきゅう(川芎)」の異名。
    1. [初出の実例]「川芎 せんきう 唐より来るを用ゆ。〈略〉日本にもあり〈略〉処の俗これをうしくさと云ふ」(出典:和名集并異名製剤記(1623))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「牛草」の解説

牛草 (ウシクサ)

学名Andropogon brevifolius
植物。イネ科の一年草

牛草 (ウシクサ)

植物。セリ科の多年草,園芸植物,薬用植物センキュウ別称

牛草 (ウシグサ)

植物。タデ科の多年草,薬用植物。ギシギシの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android