牡丹色(読み)ボタンイロ

デジタル大辞泉 「牡丹色」の意味・読み・例文・類語

ぼたん‐いろ【×牡丹色】

紫がかった濃紅色

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牡丹色」の意味・読み・例文・類語

ぼたん‐いろ【牡丹色】

  1. 〘 名詞 〙 ( 牡丹の花の色から ) 紫色がかった紅色。紅梅色の濃いものをいう。
    1. [初出の実例]「潰島田に牡丹色の結綿を掛けて居るが」(出典:おぼろ夜(1900)〈永井荷風〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

色名がわかる辞典 「牡丹色」の解説

ぼたんいろ【牡丹色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな赤紫」としている。一般に、キンポウゲ科ボタンの花のようなみがかったのこと。園芸品種は多彩な色の花を咲かせるが、原種赤みがかった紫の花とされる。中国原産で、花が咲くのは春。かさね色目いろめの名でもあり、表は、裏は紅梅など。襲の色目は平安時代だが、単独の色名として用いられるようになるのは化学染料が登場した近代とされる。衣料品のほか化粧品などにも用いられる。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android