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物の本 モノノホン

デジタル大辞泉の解説

もの‐の‐ほん【物の本】

その方面についての事柄が書かれている本。「物の本によると」
の総称。書物
「東京の―など書く人達は」〈左千夫・隣の嫁〉
江戸中期以後、物語類の書物をいう。
学問的な内容の書物。草紙などに対していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

もののほん【物の本】

その事柄に関係のあることが書いてある本。しかるべき書物。 「 -によると…ということだ」
特に、学問的なかたい本。 「我等は朝夕-を目なれ手ふれて、聖経賢伝を学するによつて/仮名草子・可笑記」
江戸時代中期以降、小説類の総称。 「徒然をなぐさむ為の-/人情本・梅児誉美 3
一般的に、本のこと。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の物の本の言及

【元禄時代】より

…ことにこの時期,板木印刷の技術的発展に支えられた出版業の活発化,それと連動した本屋,貸本屋の活動には注目すべきものがあった。近世の出版には〈物の本〉と呼ばれた仏書,漢籍を中心とする高度な教養書と,〈草子〉と称される大衆的書物があったが,元禄期にはとりわけ草子類の出版物の増加が顕著となり,従来の口伝や写本による情報伝達からマス・コミュニケーションへの展開が進行しつつあったことをうかがわせる。それは浮世草子など文学作品の普及に寄与したばかりでなく,各分野における図録,全集など多彩な出版文化を展開させ,文化的情報の伝達に大きな変化を与えた。…

【本】より

… 江戸は新開地で気風も荒く,上方とは様相が異なっていた。京都では史書,軍書,医書,儒書などは〈物の本〉と呼び,その版元を〈物の本〉屋というのに対し,江戸では版元を,板木屋と公称した(〈本屋〉の項を参照)。江戸では出版物も十数枚綴じの古浄瑠璃本や絵入本が主であったが(現存のうち《にしきど合戦》(1665)が古いほうである),これより以前の正保年間(1644‐48)の〈武鑑〉あたりから出版が始まったといえよう。…

※「物の本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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