物神(読み)ブッシン

デジタル大辞泉 「物神」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しん【物神】

呪力があるとして崇拝対象とされる物。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物神」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しん【物神】

〘名〙 呪力や神秘性を持つと考えられて崇拝の対象となる物体偶像。また、マルクス用語として、物象化されたもの、すなわち貨幣のように、本来関係所産であるのに、それ自体として固有の物的性質をもつと錯視されるものをさす。「物神性」→フェティシズム

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世界大百科事典(旧版)内の物神の言及

【フェティシズム】より

…通常は性器を除く部分)や,異性が身につけている物(靴,靴下,下着,ハンカチ,指輪など),あるいは異性の象徴となるもの(コイン,皮革,毛皮など)を性対象とする傾向をいう。この物体をフェティッシュfetish(物神,呪物)といい,フェティッシュの獲得,接触,所有によって,通常の性交以上の性的満足や興奮が達成される。日本語としては,節片淫乱症,物件恋愛,淫物症,呪物崇拝などと訳されたが,適切とはいえないので現在では原語のまま用いられている。…

※「物神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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