日本歴史地名大系 「犀川川上芝居小屋跡」の解説 犀川川上芝居小屋跡さいがわかわかみしばいごやあと 石川県:金沢市金沢城下第二連区川上新町犀川川上芝居小屋跡[現在地名]金沢市菊川二丁目江戸時代後期に加賀藩が設置した芝居小屋。文政元年(一八一八)金沢町奉行山崎頼母は、経済の不振を救う方策として常設演劇場の建設を建議し、一二月その許可を得た。同月一六日から翌年四月まで犀川下流延命(えんめい)院の背後、宝久寺(ほうきゆうじ)河原においてはじめて芝居を興行した。次いで藩は一劇場を経営することを決議、同二年四月川上新(かわかみしん)町に小屋を建造し、五月六日初興行(加能郷土辞彙)。続漸得雑記(加賀藩史料)には五月二九日より中山新平座元にてはじめて興行とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by