犍稚(読み)ケンチ

精選版 日本国語大辞典の解説

かんち【犍稚】

〘名〙 (ghaṇṭā の音訳。鐘、打木(うちき)、声鳴(しょうめい)などと訳す) 仏語。寺院で時などを知らせるために打ち鳴らすもの。梵鐘、木魚、磬石(けいせき)、木板などをいう。けんち。
※正法眼蔵(1231‐53)安居「纔かに犍を挙れば、即ち無量の仏刹顕現し」 〔釈氏要覧‐下〕

けん‐ち【犍稚】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の犍稚の言及

【磬】より

…禅院で儀式の合図や,読経の節をとる法具としての鐘にかわり,一般に磬子(けいす)とよばれて,大磬,小磬など,種々の鳴らしものの総称となり,今はむしろ,この意味にのみ用いられる。ただし,仏寺の法具としての磬子の起りは,古代インドの犍稚(かんち)にありとし,ガンガンひびく音声よりくるとする説もある。【柳田 聖山】。…

【梵鐘】より

…おもなものに突鐘(つきがね),洪鐘(こうしよう),撞鐘(どうしよう),鴻鐘(こうしよう),蒲牢(ほろう),鳧鐘(ふしよう),九乳(くにゆう),青石(せいせき),華鯨(かげい),霊鐘(れいしよう)などがあげられる。インドの仏寺で用いた打楽器をさす犍稚(かんち∥けんち)(犍椎(かんつい∥けんつい))も梵鐘の異称となっているが,インドには金属製の鐘がなかった。中国では殷・周以来,宗廟祭祀の楽鐘として各種の青銅製打楽器が作られ,梵鐘はその系譜を引く中国創製のものである。…

【喚鐘】より

…半鐘(はんしよう),小鐘(しようしよう),報鐘(ばうちよん),犍稚(けんち)ともいい,仏教で用いる鳴物(楽器)の一種。青銅鋳造製で梵鐘の小型のもの。…

【梵鐘】より

…おもなものに突鐘(つきがね),洪鐘(こうしよう),撞鐘(どうしよう),鴻鐘(こうしよう),蒲牢(ほろう),鳧鐘(ふしよう),九乳(くにゆう),青石(せいせき),華鯨(かげい),霊鐘(れいしよう)などがあげられる。インドの仏寺で用いた打楽器をさす犍稚(かんち∥けんち)(犍椎(かんつい∥けんつい))も梵鐘の異称となっているが,インドには金属製の鐘がなかった。中国では殷・周以来,宗廟祭祀の楽鐘として各種の青銅製打楽器が作られ,梵鐘はその系譜を引く中国創製のものである。…

※「犍稚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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