犢鼻褌・犢鼻・褌(読み)とうさぎ

精選版 日本国語大辞典 「犢鼻褌・犢鼻・褌」の意味・読み・例文・類語

とうさぎ たふさぎ【犢鼻褌・犢鼻・褌】

〘名〙 (古くは「たふさぎ」か。「犢鼻」は牛の子の鼻に似ていることによる当て字) 肌につけ陰部をおおうもの。男はその上に袴(はかま)、女は裳を着けるところから、したのはかま、裳の下のとうさぎともいう。ふんどし。
万葉(8C後)一六・三八三九「吾が背子が犢鼻(たふさき)にするつぶれ石の吉野の山に氷魚そさがれる」
古本説話集(1130頃か)六一「あかきたうさぎしたる物の、いできて」

た‐ふさぎ【犢鼻褌・犢鼻・褌】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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