日本歴史地名大系 「犬上庄」の解説
犬上庄
いぬかみのしよう
現彦根市
仁平四年(一一五四)一二月一九日、犬上東郡にあった故北政所の位田二〇町を改めて三位中将(藤原基実)の位田とすることが定められており(兵範記)、これが当庄のもととなったと思われる。その後、本家職は普賢寺殿(藤原基通)の許可を得て北小路(藤原基通の子兼基)尼から静忠(基通の子、三井寺長吏)に、寛元二年(一二四四)八月二五日静忠から弟子の権僧正静基(静忠の甥)に譲られ(建長五年「近衛家所領目録」近衛家文書)、静基の草創した
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報