犬飼哲夫(読み)イヌカイ テツオ

20世紀日本人名事典 「犬飼哲夫」の解説

犬飼 哲夫
イヌカイ テツオ

大正・昭和期の動物生態学者 北海道大学名誉教授



生年
明治30(1897)年10月31日

没年
平成1(1989)年7月31日

出生地
長野県松本市

学歴〔年〕
北海道帝国大学農学部生物学科〔大正11年〕卒

学位〔年〕
農学博士〔昭和15年〕

主な受賞名〔年〕
北海道文化賞〔昭和37年〕,北海道新聞文化賞〔昭和38年〕,勲二等瑞宝章〔昭和43年〕,北海道開発功労章〔昭和49年〕

経歴
大正12年北海道帝国大学助教授、昭和5年教授。36年定年退官。この間米国、ドイツなどに留学し、函館水産専門学校長、北海道開拓博物館館長などを歴任。第1次南極観測隊の犬ぞり隊で奇跡的に生き残ったカラフト犬タロとジロの育ての親として知られる。著書に「わが動物記」「動物発生学」、共著に「ヒグマ」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「犬飼哲夫」の解説

犬飼哲夫 いぬかい-てつお

1897-1989 大正-昭和時代の動物学者。
明治30年10月31日生まれ。昭和5年母校北海道帝大の教授となる。動物発生学,北海道を中心とする動物の生態を研究し,ヒグマの生息数の推定や南極越冬隊のカラフト犬の飼育をおこなった。45年北海道開拓記念館初代館長。平成元年7月31日死去。91歳。長野県出身。著作に「わが動物記」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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