狂俳(読み)キョウハイ

デジタル大辞泉 「狂俳」の意味・読み・例文・類語

きょう‐はい〔キヤウ‐〕【狂俳】

戯れやこっけいを主とする俳諧
雑俳冠付かむりづけの一。七五調意味が浅く内容単純。江戸後期、名古屋中心流行

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精選版 日本国語大辞典 「狂俳」の意味・読み・例文・類語

きょう‐はいキャウ‥【狂俳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おどけやたわむれを内容とする俳諧。
    1. [初出の実例]「あしの丸家と称る、こは貞徳の流也。素より蕉翁已前の俳諧にして、俳諧の字義を用る狂俳なり」(出典:俳諧・芭蕉葉ぶね(1817))
  3. 雑俳の冠付(かむりづけ)一種。七五調で意味が浅く、内容の単純なもの。主として名古屋を中心に行なわれた。

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世界大百科事典(旧版)内の狂俳の言及

【雑俳】より

…この興行では月並み,点取,景品というような条件を伴い,純粋俳諧とはやや存在の意味や目的を異にするので,一括して古くは〈前句付〉と呼んでいたが,明和(1764‐72)ごろの大坂で〈雑句・雑俳〉の語が人事句を主とするところから使用されはじめ,前句に代わって総称となった。ただし尾張では〈狂俳〉をもって総称とするなど,地域や時代によって種々の呼称が用いられていた。【鈴木 勝忠】。…

※「狂俳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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