狂惑(読み)キョウワク

デジタル大辞泉 「狂惑」の意味・読み・例文・類語

きょう‐わく〔キヤウ‐〕【狂惑】

心が狂い惑うこと。
「東尾の聖これを聞きて、―の事にこそあらめとて信ぜざる程に」〈発心集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狂惑」の意味・読み・例文・類語

きょう‐わく キャウ‥【狂惑】

〘名〙
正気を失い惑うこと。狂乱。また、常軌を逸した言動をとること。
※楓軒文書纂一一・香取文書‐建久五年(1194)五月日・関白藤原兼実家政所下文案「助康如此以虚妄宗、以狂惑業」 〔荀子君道
② とんでもなく馬鹿げていること。たわけていること。
袋草紙(1157‐58頃か)上「なけやなけ蓬が杣の蛬(きりぎりす)更け行く秋はげにぞかなしき 長能云、狂惑のやつなり、蓬が杣と云事やは有と云々」
※米沢本沙石集(1283)五本「誰れか狂惑(キャウワク)し、誰れか狂惑せられん」

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普及版 字通 「狂惑」の読み・字形・画数・意味

【狂惑】きよう(きやう)わく

妄昏の心。漢・司馬遷〔任少(安)に報ずる書〕故に且(しばら)く俗に從ひて沈し、時と俯仰し、以て其の狂惑をぜんとす。

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