独ソ秘密協定(読み)どくソひみつきょうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「独ソ秘密協定」の意味・わかりやすい解説

独ソ秘密協定
どくソひみつきょうてい

1939年8月 23日,独ソ不可侵条約と同時に調印された秘密追加議定書を指す。両国によるポーランド分割と,有事の際のバルト諸国における勢力範囲について定めたもの。ドイツが占領していたポーランドの一部の代償に,I.スターリンリトアニアソ連の勢力範囲として獲得し,さらにエストニアラトビア・リトアニアの3国と相互援助条約を締結して進駐軍を送り込むと,傀儡 (かいらい) 政権をつくってソ連邦加盟を採択させた。このためバルト3国は,秘密議定書は独立国の主権を無視して締結されたものであり,無効であるとして独立運動を展開した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android